約束~最後の1ヶ月~
「こんにちは・・」


大樹の姉貴が暗い顔でこっちへと向かう。


「・・・・」



俺は何も答えられない。


ぞろぞろと皆入ってくる。


「成瀬?死んだこと病院には告げたの?」


健ちゃんが聞いてきた。俺はまだ言ってはなかったからちゃんと事実を言おうと思った。


「言ってないよ・・・。」



「言わなきゃっ!じゃあ俺電話するからここ離れるね?」



「じゃあ行ってらっしゃい!!」



「太陽は最後どこで焼かれるんだろう・・?」



俺はボソッとつぶやいた。


「確か・・大樹なら知ってるよ??」



「えっ。あいつ知ってるの?」



びっくりした・・じゃあ大樹を、呼ばなきゃ・・



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