約束~最後の1ヶ月~
―ガチャッ―


ドアを小さく開けた。



ばれたくないからゆっくりあけたけど逆効果になってしまった…



「成瀬…?だよね・・!」



「えっ」


「うわあ~・・来てくれるとは思わなかった!」




“えっ?!もうばれたの??”と言わんばかりな顔で俺は見上げた。



抱きついてくる大樹が幼稚だったから苦笑いになる…



「そりゃあ、お見舞いぐらいいくよ…それより囚の方は…?」



急に大樹が暗い顔になってしまった。

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