プラネタリウム―君を見つめて―
第一章
「橋村里沙ー!橋村ー?」
「はい」
呼ばれた通り橋村里沙。これがわたしの名前。
「おーい、和泉?流星!?起きろよー」
これがいつものことだ。点呼のあとは、絶対にこいつが寝てる。
今わたしは中1だ。つまりこいつも
ごく普通。勉強は上、ルックスは中。運動は下と、女と言うような女。
こいつとは今年出会った。同じクラスで斜め後ろの席だと来たもんだ。さらに
「あついー」
などと毎日毎日毎日毎日毎日毎日言ってくる。
わたしの勉強を邪魔しないでいただきたい。