Yucky☆マニア~Special Fan book~
なんでだろーなー。
俺はいたって普通の人間なのに。
モデルの仕事だってお小遣い稼ぎ。
俺にとっては普通の毎日のほうが大切で、その毎日が脅かされるのならモデルなんてやめてもイイと思ってるのにな~。
でも……
『やれる時には何でもやっといたほうがいいぞ、仁!モデルだって何だって、才能があるから仕事がくるんだ。
自分で自分の首を絞めちゃだめだぞー!!』
って大好きなシューちゃんパパが言うもんだから、ズルズルとやめられずに今に至る。
ま、そんなこんなで入学に際して慎から渡されたのが、校則通りのダッサイ制服に牛乳瓶みたいなメガネ。
「な、なんだよ、これ。」
「えー?何って変装セットだけど??」
「アホか!
これいくらなんでもやりすぎだろう!!」
制服は校則通りどころかちょっと大きめでサイズすら合ってないし、何なんだよこのめがね!!伊達メガネにしたって分厚すぎだろ!!