Yucky☆マニア~Special Fan book~
完全にイラついた俺はメガネをバッと取り
「俺は変装なんて絶対しない!!」
「…はぁ?」
「このまま行く!
すっぴんのままで学校行く!!」
慎に向かってそう啖呵を切ると
「ふーん。じゃぁ海星に行かずに俺の推薦した芸能科のある高校に転校ってことでいいんだな??」
悪魔な笑みを浮かべながら
悪魔な父親はこんな言葉を口にする。
――な、なんでそうなるんだよ!
どこまでも俺様な慎にイラつきながら
「そうは言ってないだろ!?
ここまでして変装する意味が分からないっていってるんだよ。別に変装なんてしなくてもそのままの俺で学校行ったってなんら問題はないだろ??」
冷静に、そう反抗すると
「問題があるから言ってるんだろ~??」
悪魔な父親はフフッと笑いながら俺を見下ろす。