Yucky☆マニア~Special Fan book~
確かに…あの悪夢のような日々の再現は絶対にいやかも……。
げんなりしながら、そこに思いを馳せていると
「な?いやだろー??
ってことでこの変装グッズで学校には通いなサイ。」
ニッコリと天使の笑みを浮かべながら、慎が床に落ちていたメガネを拾い上げる。
――はぁ……。
嫌だけど。
死にそうなほど嫌だけど
平和な日常を勝ち取るためには仕方ないかもしれない……。
冷静に判断した上で
このダサメガネをすることの方が自分に利があると判断した俺は、おとなしくそのメガネをかける。
「…ぶふっ。」
俺の顔を見て嬉しそうに笑う慎には心底腹が立つけど、この際は仕方ない。
あーぁ。
俺の高校生活終わったな。
こんな恰好じゃ彼女はおろか友達もできないだろ。