Yucky☆マニア~Special Fan book~
「う、うぎゃあぁぁぁ~!!!!!」
き、きす!?
今、キスしたぞ、コイツー!!!
おぞましい感覚の残る首筋に手を当てて、おびえた目つきで部長を睨むと
「ふふ。やっぱり藤堂はかわいいなぁ。」
そういって
変態部長はフフフと笑う。
「か、かわいい!?」
なんだそりゃ!
男が男に言うセリフじゃねぇだろーーーっ!!
腹の中で絶叫しながら部長を睨むと
「俺、好きになったら男とか女とか関係ないんだよねぇ。
今は高宮が好きだけど、男だったら藤堂が一番好みだなぁ。」
目の前の変態は、さわやかさ満点の笑顔で、こんなありえねぇことを言い始める。
――こ、好み??
それ以前に“男とか女とか関係ない”ってどういうことだよ!!
ば、ばい??
この人、テレビでも有名なバイセクシャルってやつなのか~~!?
身の危険を感じながら、びくびくしていると
「ま、そういうことだから、仕事は仕事でちゃんとしろよ??さみしくなったら……俺が遊んでやるから…さ??」
変態部長は恥ずかしげもなく、こんなことを言い始める。
「ま、間に合ってます!!」
必死にそう訴えると
「え~?そうなの??
それは残念。」
変態部長はそういって、俺の頭をポンポンした後ゆっくりと自分のデスクに戻っていく。