Yucky☆マニア~Special Fan book~


そして後に残された俺は、一人で今後の不安を抱え込んでいた。



俺、正直言ってゲイだとかバイだとかには偏見は全くねぇけど…やっぱり自分は女が好きなノンケなわけで。




襲うのは好きでも
襲われるのは絶対イヤだ!!





冗談なのかもしんねぇけど、あの人が言うと冗談にきこえねぇ!!!





どうする…??
どうするよ、俺!!





そんな恐怖と闘いながら、ふと思い出したのは“移動願”の話





うちの会社は毎年“移動願”を書ける会社で、一応第3希望まで希望部署を書ける仕組みになっている。



――そういや…今年も来てたよな、アレ。



それを思い出して、机の中をガサガサと漁ると奥のほうから今年度の“移動願”が現れた。




締め切りは来週中




受理されるかどうかはわかんねぇけど、この部署にいる限りは俺の心に平安という二文字はねぇ!!






それに……
伊織の隣にいるのも、いつか限界がくるだろう。






いいアニキぶれるのにも、限界ってモンがあるからな。





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