Yucky☆マニア~Special Fan book~
――あ~、ウルサイ
「バカになんてしてないよ。
ただ、俺は誰にも束縛されたくないし、振り回されたくないだけ。
俺のペースを崩さない子なら付き合ってもいいけど…、ご奉仕すんのはめんどくさいな。」
最後のジュースを吸いきって、グシャっと紙パックを潰すと
「……太一にはまだそういう相手にめぐり逢ってないんやなぁ。」
まるで“かわいそうだ”とでも言いたげな瞳をして、玲央は俺の肩をポンと叩く。
はぁ?
なんだよ、ソレ。
意味がわかんなくてギロッと玲央を睨むと
「出逢ったらわかるわ、太一。
そういう相手に出会ったら、束縛されたいと思うし、振り回されることも苦に思わへん。
恋愛って…そんなモンやで??」
急におにいちゃんの瞳をして
玲央は俺の肩をポンポンと叩く。