Yucky☆マニア~Special Fan book~
「え、えぇ!?」


当然のことながらドン引きの美織。




まぁ、そりゃそーだよなー。




当たり前の美織の行動に納得しながらも、辛抱堪らなくなった俺は



「ほら、舌出せよ、美織。」


「…な、なんで!」


「決まってんだろ?エロキスがしてぇからだよ。」



素直な欲望を全部吐き出す。





おさわり禁止
Hもダメ
そうなったら…キスしか俺には残されてない。



繋がる手段がキスしかないなら
こんな触れるだけのキスじゃ物足りない。



唇だけじゃ物足りない
もっともっと触れ合いたい。




「わかったら、舌出せよ。」




悪魔な瞳で耳元でそう囁くと



「……。」



美織は真っ赤な顔して目をギュッとつぶったまんま少しだけ、ほんの少しだけ突き出すように舌を出す。



「…ヘタレめ…。」



そんな美織に呆れながら
俺はその少しだけ飛び出した舌をチュウッと軽く吸う。



「きゃ、きゃぁっ!」



その瞬間
心底驚いた目をして美織は俺をガン見する。





「…何。」

「い、今何したの!?」


戸惑うように
怯えるように尋ねる美織に


「え?何ってキスだろ??」


平然としてそう答えると



「ちがうもんーーーっ!!
キスって唇と唇をくっつけ合うことでしょう~っ!?さっきのは何か違ったもん~~っ!」



半ばパニックを起こしながら
美織は涙目になって俺の胸板をパシパシ叩く。


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