Yucky☆マニア~Special Fan book~
俺の胸の中でワーワー、ギャーギャーと騒ぎ立てるバカオンナ。



――中学生か、このオンナ!!




美織のガキ臭いコメントに思わず怒りが込み上げる。




でも……
そういう美織がカワイイな、と思うのも事実なんだよなぁ~。(逆に慣れててイケイケだったら、俺は嫉妬しすぎて確実に死んじまうと思う。)




――は~ぁ。こりゃ先が思いやられんな。



3か月後
俺は本当に初夜を迎えられるんだろうか……




そんなことに思いを馳せながらも



「あーのーなー。
唇が触れるだけがキスじゃねーんだぞ??」



俺は26歳の鉄のパンツの持ち主
桐谷美織に軽く説教を始める。





すると


「う、嘘だ!!
だってマンガの中だとみんな口くっつけてるもんっ!」


美織はこの期に及んでこんな恐ろしいコトを言い始める。



「ディープキスだって口の中でしょっ??
お口の外でするのはキスって呼ばないと思うっ!」


「はぁ??」


「だ、だから、さっきのはキスじゃないもんっ!私だって…いろいろ知ってるんだからっ!!」




――あ、頭いてぇ…。




どこまでガキなんだ、コイツ!!




俺はエロキスがしてぇの!!
そういうおこちゃまなキスじゃなくてなぁ!
前戯に近いキスがしてぇの!!



どこまでもガキンチョな美織に絶句しながらも、モンモンムラムラしてる俺は我慢の限界。



「あのな。」

「な、なに!?」

「いいから舌出せ。」




俺はさっきと同じセリフを美織にぶつける。


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