硝子の器に君の雫


 先輩は俺たちになにも聞かずに店員に「ビール6つ」と頼んだ。


 驚いたがビールは苦手と言う訳でもないので何も言わなかった。店員が行った後、俺の前に座っている彼女が申し訳なさそうに口を開いた。
   



「あの・・・ごめんなさい、私、お酒弱くて・・・ジュースが良かったです」


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