Special
事情
=4年後=
「堂本さん!いよいよですね!」
「ああ。やっとだな~」
長い髪を短髪にし、色も金から茶髪に染め直したおれ。
黒髪で無造作に切った髪のレン。
レンはいつもおれの髪も切ってくれる。
これがまた器用でウマイ。
そこそこ広いフロアのそこは、シーンとしていておれとレンの二人だけ。
「頼むぞルーキー」
「俺、自信ないっすよ」
力無さげにレンは笑った。
「慣れだよ、慣れ!お前は素材がいいんだからよ!おれを助けると思って頼む」
「勿論…堂本さんの記念すべき1号店ですから。力にはなりますよ…」
レンは照れながら下を向きそう言った。
「よー!玄関すげーな!花!!」
そこへ遠藤が陽気にドアを開け入ってきた。
遠藤にもここを直接的にサポートしてもらう。