Special
Ren's side
ーーーーーー
*
「レン、3番指名入りました」
「了解」
俺は特に確認もせずに一言返事をしてついていたテーブルに声を掛けて立ち上がった。
ちょうど3番の席は今いる席からは死角になっていて見えづらい。
「オイ、お前“オレの客”取るってどういうことだよ!」
ふと俺を横から呼び止めたのはマサキだった。
「はっ?」
「お前やっぱりあの女が特別か?」
―――“あの女”
そのマサキの言葉で思い当たるのは――――
「ゆ、由麻!」
一人しかいない。
俺は3番テーブルの見える角度にずれてその姿を確認した。
「はっ。だったら、奪うまでだ。どんな手を使っても」
「!…マサキ、てめぇ…何がしたいんだよ!」
「頭のキレるレンならわかんだろうよ。興味があるのはあんな女じゃねぇ」
俺は目を大きく開けてマサキを見上げる。
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「レン、3番指名入りました」
「了解」
俺は特に確認もせずに一言返事をしてついていたテーブルに声を掛けて立ち上がった。
ちょうど3番の席は今いる席からは死角になっていて見えづらい。
「オイ、お前“オレの客”取るってどういうことだよ!」
ふと俺を横から呼び止めたのはマサキだった。
「はっ?」
「お前やっぱりあの女が特別か?」
―――“あの女”
そのマサキの言葉で思い当たるのは――――
「ゆ、由麻!」
一人しかいない。
俺は3番テーブルの見える角度にずれてその姿を確認した。
「はっ。だったら、奪うまでだ。どんな手を使っても」
「!…マサキ、てめぇ…何がしたいんだよ!」
「頭のキレるレンならわかんだろうよ。興味があるのはあんな女じゃねぇ」
俺は目を大きく開けてマサキを見上げる。