Special
「…夢を込めた店だったからな」
「dream、ですもんね?」
「そう―――そして、おれと、レンとマサキで盛り上げようとした店だ」
「―――え?」
由麻が目を丸くしたところでおれは片手を軽くあげて今来た道を戻り始めた。
「じゃあな、由麻」
「えっ?あ!堂本さん!」
「アイツにも元気でやれって言っといて」
「は、はいっ…!!」
おれは振り向かないでそのまま自分の店へと引き返した。
――カラン
扉をひくとそんな音が響いた。
「おお、間に会ったな。煙草ひとつ買うにしては時間かかってたけど」
遠藤は嫌味たっぷりでそうおれに言った。
「…女か?」
「ばーか……ま、あながち間違ってはないか」
DReaM――――
今ではおれのDしか残ってないけどな。
ま、いいか。
*番外編 Domoto's side END*