Special
「こんばんは。ようこそ、ホストclub DReaMへ」
ウェイターさんらしき人がそう言うと、一冊のファイルを手渡してきた。
「····?」
「こちらはホストファイルでございます。お客様は初めてでいらっしゃいますので、こちらからお好きなホストをお選びください」
「ホスト…ファイル…」
なんだか人身売買に関わってる気分になる。
ファイル見て人間を選ぶだなんて。
そう思いながらも私はそのファイルを開いた。
本当は開く必要なんてないんだけど、念のため。
私は石橋を叩いて渡るような性格だから、もう一度名前と顔を間違いないか確認して、レンを指名しようと思った。
ファイルを開くと真っ先に目に入るところにレンはいた。
当たり前か…外の看板にもなるほどの、№1なんだから。
うん···間違いない。