Special
「・・・俺んとこ、くるか?」
優しく子犬の頭を撫でながら、優しい目で。だけど少し寂しそうな声でそう言ってた。
「レンの家ってペット大丈夫なの…?」
「・・・・」
返事がない。まさか―――
「内緒で?」
「・・とりあえず。このままにしておけないだろ」
レンはそういうと段ボールの布を拾い上げ、くるんで子犬を大事に抱える。
「だって…!そんなことしてバレたらレン追い出されちゃう!」
ついおせっかいでそう言ってしまったら、レンは今までにないキツイ口調で私に言い放った。
「…だったら見殺しにすれって…?」