Special

私が子犬をハウスにいれて、レンはオムツシートなんかを持って隣にいる。
こんな風に一緒に歩いてるだなんて信じられないこと。


「…なんか、由麻って…」
「え?なに?」


私はレンと並んで歩くそんな状況に上機嫌で子犬を見てにんまりしちゃっていた。


「ちょっと雰囲気変わった…?」


え?

そうかな…あんまり意識してないけど…
でもきっとそう感じるのだとしたら…


「レンが理由だと思う」
「俺が?」


また驚いた顔をして私を見るレン。

レンは気付いていない。

今レンはホストをしているときのような顔をしていない。そしてホストの時には決して出さないような顔をしていることを。


だからきっとそんなレンに私はつられて自然とこうなっているんだと自分で思った。
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