Special
『また明日』
そういってレンは玄関を閉めて帰って行った。
また明日…その次の日…そのまた次の日…
まさか、レンに会えるなんて。
私は子犬に笑いかけて思い切り撫でた。
あなたのこと、本当に大事だけど。力になりたいって思うのは嘘じゃないけど。
・・・でもちょっとだけこんな幸運運んでくれて嬉しく思っちゃう。
その日私は部屋の真ん中ですやすや眠る子犬と、レンの手書きの住所を見つめては笑みが零れてた。