Special
◇危険な足音◇
NO.2 マサキ
=ホストClub DReaM=
「お疲れ様です!!」
「お久しぶりです!お疲れ様です!」
ホスト全員が店内の一席に集まっていた。
「お疲れ様です、堂本さん」
レンが笑顔でそういうと、声を掛けられたその堂本《どうもと》という男はほんの少し口角を上げて言う。
「ああ、レン。いつも売り上げ貢献ありがとな」
レン同様、周りのホストも堂本に頭を下げていく。
今日はホストの給料日だった。
「No.1、レン」
堂本がそう言うとレンは堂本の側までいき、分厚い封筒を手渡された。
その場はガヤガヤとざわつく。