Special
そして堂本はまたサングラスを掛け、レンはドアに手を掛ける。
「レン!」
「はい?」
「…マサキ、躍起になってるなぁ?」
「…いつものことですよ」
足を片方地面に付けた状態でレンは堂本に向きなおして返事をする。
堂本はサングラスを少しだけ下げて瞳を覗かせて言う。
「お互い刺激しあうのはいいことだけど、度を超すな」
「俺に言わないで下さいよ」
「ははっ。それもそうだな!」
バタン!
レンが車から降りるとまた後部座席の窓が開いた。
「なんかあったら遠慮なくおれに言え」
レンは階段手前で振り向くと堂本がニヤッと笑って車は出ていってしまった。
「はー・・・・」
小さく息を吐いてレンは地下へと降りて行った。