Special




講義が終わると猛スピードで駅まで向かう。

駅で電車を待っている間にはレンにメールを入れて。


そして今までの最短で自宅の最寄り駅に着き、レンからもらったメモを頼りにレンの自宅へ向かっていた。


住所からみたら本当に近かった。
だけど、私もまだこの街に来たばかりでどういう建物なのかとか全く知らない。

きょろきょろとしながら、まるで初めてのおつかいのように私はたどたどしく道を歩く。

その途中にスーパーがあった。


ふと、今朝のレンからもらったものを思い出す。


あれはきっと、私に気を遣って買ってきてくれたもの。
そして多分レンはいつもああいう食事をしているんだ。


そう思った私は、スーパーの前で暫く悩んでいたけど勇気を出して一歩スーパーへと足を踏み入れた。


< 52 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop