Special
「ごめんね。なんか簡単なもので…」
「…なんでこんなこと」
広い部屋に似つかわしくない小さなテーブルにパスタを出した。
「き、嫌いだった…?」
「そうじゃない。ただ…」
「今朝の――――・・・御礼!」
私はお皿をレンの前に置いた後、なんだか落ち着かなくてチビの傍に行き、撫でながら独り言のようにそう言った。
「私、おせっかいなの。レンは外食か、ああいうコンビニのものとかで済ませてるんじゃないかなと思って・・・」
私はレンの反応が怖くて視線を向けることが出来ないまま背を向け合ったまま呟いた。
すると、背中越しに冷たい声が聞こえてきた。
「…同情ならもういらないけど?」
鼻で笑ってレンが言った。
「―――違う!」
私は堪らなくなって勢いよく振り向いてレンを見た。