Special
そんな私を見てレンは間髪入れずに何かを否定してる。
「違うんですよ、堂本さん」
私の前に立つ人を名前でレンが呼んだ時にやっぱりレンの知り合いなんだ、と思って一安心した次にどんな関係か気になった。
レンは敬語使ってたし、“堂本さん”と呼ばれたこの人は年上なのはわかるけど年齢不詳だし。
さっきのイロコイとかっていうのもなんだか引っかかる言葉だし。
「堂本さん…とりあえず中に」
「お?おおそうだな」
「お前は・・・・・」
レンが私を見て、どうするか迷っていたら、
「あげてやれ」
と、先に部屋に入ってしまった堂本さんが奥から言って、私も部屋に入ることを許された。