Special
14…マジかよ。
14でこんなとこにこんな時間いるんじゃねぇよ。
ていうか14に見えねぇよ。
17、8位の高校生かと思った・・・
おれは驚きはしたが、もともと深いことを考えるタチじゃないし、酔っていたからかもしれない。
なんでか言っていたんだ。
「あー・・・・おれんとこ、くるか?」
そいつは今まで少しも表情を変えなかったのに、おれのその言葉には少しだけ目を見開いた反応をみせた。
「あ。ひとつだけ確認してーことがある」
おれは屈んでそいつと目線を合わせた。
近くで見ると、更に言葉を失う程に綺麗なやつだった。
でもその時はまだ薄暗くて他がよく見えてなかったことを後でおれは気づくことになる。
「お前のとーちゃんかーちゃん、酒強いか?」
「…浴びるほど」
「合格。じゃ、来いよ」
ま、遺伝が絶対そうだとは限らない。
けどひとつの判断材料にはなるだろ。
この世界は酒が飲めてナンボだからな―――