あめだま


ばいばいあたしの青春…

お父さんお母さん、
あたしは今日女になって
お家に帰ってきます。


「―…ゃん!」


さようならあたしの純粋…


「愛ちゃんってば!!」

「んぇ?!」

「ぷっ」

「な…何よ…」

「さっきからばいばい
あたしの青春とか
聞こえるからさ、
どうしたのかと。笑」

「くっ口に出てた?!」

「すっごくね、
愛ちゃんさー…
俺が本当に体で
お礼させると
思ってんの?」

「ちっ違うの?!」

「当たり前だろ?笑
俺だって好きな女と
ヤリたいもーんっ」

「…な、何なのよ!
ひ・・人が頑張って
決意…したッのに…」

不思議と涙が溢れた。

「え"?!ちょっ待って待って!
なんで泣くの;;?!」

「なんでもないよ。
バカやろー!!涙」



ギュウ



「え?…何して…ん」

唇に柔らかいものが
あたる…
え?あたし今…抱きつかれて
キッキスされた?!

「あ…わりぃ…」

「あのあの…さよなら!!」


あたしはいつのまにか
その場から走り出していた。


あたしのファーストキスが…


どうしてくれんのよー!!!


< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop