わたし、すきなひとができました。
「おはよう」
わたしが席に着くと、あったかい笑顔の男の子が挨拶してくれた。
「おっ…おはよう!」
「元気だね」
「元気が取り柄だもん☆」
って何言ってんのわたし!!!!
「俺、原田 武」
「あ、わたし野口 心!」
「野口さんかぁ。よろしくねー」
あったかい笑顔の原田 武(ハラダ タケル)くん。
わたしの左斜め前の席の男の子。
わたしが知ってる原田くんの情報は、たったそれだけ。
「こっころぉー!!!!」
「うびゃっ!はるごん!?」
「いえーす!今年もよろしくねー!!!!」
「うんっ♪」
はるごんこと、関根 春美(セキネ ハルミ)。
クラスをまとめてくれてたしっかり者!
そしてわたしの苦手な理数系が大得意です…いいな。
「心!久しぶりー!」
「雛子!また同じクラスだねっ☆」
「うん!心もはるごんも、また1年間よろしくねっ」
「「もちろん!!!!」」
この子は服部 雛子(ハットリ ヒナコ)。
運動神経抜群で、クラスのムードメーカー的存在だった子!
バスケがめっちゃくちゃ上手いの!
「心、次学年集会だよー!早く早く!」
「うみゃー!待ってー」
「ほら、心の体育館履き!」
「うぉっし、行くかぁ!」
はるごんと雛子と3人でバタバタと階段を駆け下りる。
その後の集会の記憶はまったく無いです。
ごめんなさい、寝てました。