わたし、すきなひとができました。



原田くんとはそれからちょっとだけうたた寝の話をした。

あの先生の授業で寝るとやばい、とか、こーゆー時は寝ちゃう、とか…そんな話。


「ほれお前ら席つけーい」

「うげ、先生来ちゃったし」

「ね、残念」


それからHRがあって、今日はもうおしまい。

はるごんも雛子も部活があるから一緒には帰れないのかぁ。

わたしも何か部活入ればよかったなぁ。

でも部活やってないおかげで海音と毎日一緒に帰れるからいっか☆


「じゃ、はるごん雛子、ばいばーい」

「「ばいばい!」」

「あ、原田くんもばいばいっ」

「じゃあねー」


教室を出る直前にはるごんと雛子、それから原田くんにばいばいする。

よーし、じゃあ海音にメールメール!

って、あら、もう海音からメール着てるじゃん。



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 from 瀬尾海音
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HR長すぎ!
下駄箱の所で待ってるから早くかもん!

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わーお、海音ごめんね!

今会いにゆきます!…つって!


キャラじゃないノリツッコミを心の中でして、急いで下駄箱へと向かう。


「あ!心やっと来たー!遅ーい!!」

「ごめん海音!先生の話、激長で…」

「もー、早く帰ろっ」

「うん☆」


なんだかんだで海音は優しい。


「そーゆー所、大好きだよぉぉぉ♪」

「え、何いきなり!?心きもいー!」

「何おぅ!?」


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