シアワセの小窓
第一章 あの窓を開ける前
1.平凡な日常
あの窓を見つける二ヶ月くらい前、私の生活はいたって普通だった。
-桜が舞う四月。
今年、私は中学二年生に進級した。
私の名前は江夏 玲美(えなつ れみ)。今年の七月二十日に十四歳になる。 「玲美~。おはよう。」 朝から大きな声を出すのは一年の時、同じクラスだった〝絵里(えり)〟 「おはよう絵里。クラス替え緊張するね。」 「あ~。言おうとしたこと言われた・・・・ショック~~。」 肩を落とした絵里。
-桜が舞う四月。
今年、私は中学二年生に進級した。
私の名前は江夏 玲美(えなつ れみ)。今年の七月二十日に十四歳になる。 「玲美~。おはよう。」 朝から大きな声を出すのは一年の時、同じクラスだった〝絵里(えり)〟 「おはよう絵里。クラス替え緊張するね。」 「あ~。言おうとしたこと言われた・・・・ショック~~。」 肩を落とした絵里。