大丈夫・・・君は一人じゃない
入学式
ある日の朝
ブーブーブー
携帯のアラームの音で目が覚める。
「朝か……」
いつも通りの朝。
「よし、着替えるか」
どうも、朝は苦手だ。
今日は入学式。
真新しい制服に手を通す。
鏡を見て、襟が曲がってないか確認する。
「こんなもんか」
カバンを持って自分の部屋から出た。
階段を降りて、リビングのドアを開けた。
リビングには人は居なく、食卓の机の上に置き手紙とお金が置いてあった。
「 恵美へ
高校入学おめでとう。
恵美にはいろいろ迷惑かけたな……
ごめんな…
今日の入学式には出られないけど、このお金で好きなの食べてくれ。
お父さんより 」
何が迷惑かけたなだよ……
お金だけ置きに帰ってきて、だったら帰ってこなくていいのに……