わたしの彼氏は芸能人。




『龍成と付き合う』

「本当に?」



私は龍成の顔を見つめながら静かに頷いた。



すると龍成は今までにないくらいの笑顔で私を抱きしめてくれた。



優真くんとあまり背が変わらない龍成。

抱き締めてもらうと…やっぱり思い出す。




ごめんね、龍成。

これで優真くんを思い出すのも最後。



そう、自分の中で誓おう。



私は抱き締められながら龍成に気づかれないように涙を流した。



「まじありがとう」

『私もありがとう』





たくさんの人に愛されて…私は幸せ者だ。

今度こそ幸せになりたい。




< 146 / 409 >

この作品をシェア

pagetop