わたしの彼氏は芸能人。
「結菜着いたよ」
私はぼっとしすぎてドアが開いたことさえ気づかなかった。
龍成に腕を掴まれて、
エレベーターから出た。
『ごめん。ぼっとしてた』
私は沙希と龍成を家に案内をし、先にリビングに行ってて貰った。
私は自分の部屋に入り、深呼吸をした。
“龍成がいる”
そう心に決めてリビングへ向かった。
『ごめん~!』
自分を隠しながら明るく振る舞った。
今考えればとても動揺していたと思う。
3人で料理をして、ゲームをした。
2人とも楽しんでいて…
私だけ浮いていたに違いない。
もっと楽しいクリスマスパーティーだと思ったのに…自分だけ楽しめていない。