わたしの彼氏は芸能人。
「…結菜」
私は“元気?”と笑顔で優真くんに問いかけた。
頑張った
と、自分を褒めてあげたい。
でも、私の心は完全に涙で一杯だった。
「優真、お母さんコンビニ行ってくるね」
お母さんは私を気遣ってくれたようにそう言って、病室の外へ行ってしまった。
お母さんがいない病室の中は広く感じるし、とても心細かった。
私のお母さんじゃないのに…
なぜかそばにいると安心した。
「結菜、帰りな」
『もう私の事好きになれない?』
「は?」