わたしの彼氏は芸能人。



「お腹すいた?」

『すいた。もう8時だね』




それにしても1時間も海にいたとは思えない。

優真くんといると時間の進み方が早い。





「外食する?」

『いいの?』

「いいよ」



海から1時間くらいのところで優真くんは焼肉屋さんに車を入れた。


見た目からして高級。

お肉は大好きだけど…あまりお金ない。




大丈夫かな?なんて、考えが頭を過った。



「個室あります?」

「はい。」




個室に案内され、二人きりになった際に優真くんに話した。



『優真くん…お金ある?』

「あるよ」




なんて余裕な顔で言う。

今日の私のお財布の中身は3000円しかない。




『3000円しか持ってない』

「俺が払うから大丈夫」




…遠慮なく甘える私。


いつも、いつも、

甘えてばかりでごめんなさい。








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