わたしの彼氏は芸能人。




「乗って」

『…でも』

「早く!遅刻すんだろ?」

『…ぅん』





何か今日の優真くん…いつもと違う。

雰囲気も怖いし…口調も怖かった。




私は、優真くんに言われるがままに助手席に乗った。






学校名と学校の最寄駅を聞かれ、答えると優真くんはアクセルを踏み猛スピードで学校方面へ走って行った。



車の中は何一つ会話はなかった。

ただ、音楽だけがひたすら流れていた。





『優真くん、仕事遅刻しないの?』

「……」




あんなに優しかった優真くん。

こんなにも急変しちゃうものなの。




色々複雑。





私は車の中の空気が耐えられなかったから、



『朝起きるの得意?』

と、

話しかけたが私の努力とは真逆に優真くんはひたすら無視。





< 35 / 409 >

この作品をシェア

pagetop