わたしの彼氏は芸能人。
「乗って」
『…でも』
「早く!遅刻すんだろ?」
『…ぅん』
何か今日の優真くん…いつもと違う。
雰囲気も怖いし…口調も怖かった。
私は、優真くんに言われるがままに助手席に乗った。
学校名と学校の最寄駅を聞かれ、答えると優真くんはアクセルを踏み猛スピードで学校方面へ走って行った。
車の中は何一つ会話はなかった。
ただ、音楽だけがひたすら流れていた。
『優真くん、仕事遅刻しないの?』
「……」
あんなに優しかった優真くん。
こんなにも急変しちゃうものなの。
色々複雑。
私は車の中の空気が耐えられなかったから、
『朝起きるの得意?』
と、
話しかけたが私の努力とは真逆に優真くんはひたすら無視。