嘘2
「これも全部琢磨のためだよ」
珠代は真美のいなくなった琢磨の膝に座り込み甘えるように
首に腕を回し耳元で囁いた。
そっと自分から唇を重ね舌を絡ませる。
満更でもない琢磨も珠代の舌の動きに合わせる。
珠代より10歳年下の琢磨は頼りないがそんな性格も含め
顔も身体も珠代は愛しくてしかたがない。
長い長いキスの後、
顔をそっと離した、珠代は、
「琢磨以外の男はみんな金にしか見てないから安心してね」
潤んだ瞳で囁いた。