嘘2
「もういったいどれだけ待たせたら気が済むのよ」
頬を膨らませ腕に絡みついてくる由奈の身体は
言葉の通り氷みたいに冷たくなっている。
「ごめん、思った以上に話しが長引いちゃって」
いつまでも拗ねた顔をした由奈に祐也は、
「由奈の欲しいものなんでも買ってやるから、勘弁してくれ」
顔を覗き込み優しく呟く。
「ヤッター欲しいバックあったんだ」
可愛い顔で笑った由奈は祐也にギュッと抱きついた。
そんな由奈の素直な態度が祐也をメロメロにさせていた。