嘘2

「こんなに相性がいいなんて私達出会う為に産まれてきたみたいね」

 由奈は祐也の裸の胸に顔を埋め囁いた。

 運命なんて今まで信じていなかったが、酒を呑んで酔っ払い興奮していた

 祐也も満更でもない口調で、

「そうだな。妻より先に由奈に出会っていたら良かったのにな」
 
 由奈の頭を優しく抱きしめ囁いていた。

 
  その日から祐也は、由奈の店に通い続ける日々を送った。

 帰りが遅くなった祐也のことを残業だと信じている久美は、

 体のことを心配したがその言動すら、祐也にとって、

 イライラする原因になっていった。
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