嘘2

 その言葉を聞いた瞬間、祐也は焦りで顔を引きつらせた。

「‥‥‥それって嘘だろう?嘘だって言ってくれよ」

 由奈の身体を押さえ込み、何度も叫ぶ祐也

 
  この時になって由奈は始めて焦りを感じた。

 どうやってこの場を切り抜ける。

 頭の中はパニックになる。

 祐也の両手が首に掛かりそうになった瞬間、

「冗談だって、今の話し、全部、冗談愛しているのは祐也だけだよ」

 大声で叫んでいた。

「嘘・・・なんだ嘘なのか、脅かすなよ」

 
 やっと落ち着いた祐也を見て、由奈は背中に冷たい汗が伝っていくのを感じていた。
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