最後の恋なら
尚志side
曲がれなかった俺は茉愛菜さんと接触する
でもかろうじて転ばなかったのは
俺のスピードも全部吸収しながら支えてくれた茉愛菜さんのおかげだ
しかし
支え方の問題だろうか…
またドキッとしてしまう俺の心臓
「危ないよ尚志ー」
「あ、いや、はい。すいません」
また抱き着いてる感じになってしまった
すぐに離れる茉愛菜さん
「スケートは怪我しそうだからやめよう
ちょっと休憩もしたいし」
ガーーーン
気を使われてしまった…
「そ、そうですね!
俺飲み物買って来るんで!」
「あ、また転ぶから一人で勝手に行かないで」
また茉愛菜さんの手に引かれて滑る
情けねー!
とりあえずローラーを脱いで
椅子に座る
そして俺は飲み物を買いに行く
また茉愛菜さんに頼ってしまうのか俺は
相変わらずなんでも出来ちゃうんだなーあの人
自転車乗った辺りからちょっと調子乗ってたなー
「はい、どうぞ」
「ありがと」
俺は飲み物を渡して茉愛菜さんの隣に座る