最後の恋なら

「……え？」


茉愛菜さんは俺に言われた言葉に少し戸惑いを見せている



でもこれだけは……




「きっと他の人も我慢してるなら
誰かがやめてって言わなきゃずっとこのままですよ？
人のことばっかじゃなくて
たまには自分の気持ちに正直になってみたっていいんじゃないですか？」





少し説教っぽいけど


茉愛菜さんは周りばっかり気にしてるから




うん。こういう時こそ自分を大事にしてほしい




「大丈夫かな…？」



「大丈夫ですよ！何か言われたら
訴えるって言っちゃえばいいんですよ！」



俺がそう言うと


茉愛菜さんはほっとしたような笑みを見せる



「ありがとー生意気になったなー！」



そう言って茉愛菜さんは俺の頭をくしゃくしゃとする



うん。いつもの茉愛菜さんだ！