最後の恋なら




茉愛菜side






私は例の男に呼ばれた



彼の名前は吉田



尚志の言葉に勇気をもらった私は



全力で拒むことに神経を集中させた





「なんですか?吉田さん」



明らかにニヤニヤとして何かしてきそう



「最近調子どう?」



と言って私のお尻をパンと叩く




ほんとにこの男は……



「あの!そんなこと聞くために呼び出したなら戻っていいですか?
お客さん待たせちゃうんで」


「まあまあどうせすぐいなくなるんだからさ
どう?君はアルバイトからこの会社に来たんだよね?
実は僕もそうなんだよ」



吉田は私の両肩に手を置く


なんでこんなに触られなきゃいけないの





「お話してる時間あるんですか?
私戻りたいんですけど?」


「そう言わないのー」




そしてついに吉田は私に抱きつき



胸を触って来た





『たまには自分の気持ちに正直になってみてもいいんじゃないですか?』




尚志の言葉とあの時の真剣な眼差しを思い出す




自分に…正直に










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