最後の恋なら
バン!!!
私の思いは
通じたみたい……
「尚志……」
尚志が思いっきりドアを開ける
「茉愛菜さん…上がりですよ?」
今まで見たことのない目をした尚志
「な、なんだ君!」
吉田が慌てて私から離れる
「あれ?なに?セクハラ中でした?
うわちゃー見ちゃったよ俺
どうするんすか?このまま黙って見過ごすわけにはいかないけど」
言葉で責める尚志
今の尚志はちょっとだけ
いや、
すごく頼もしく見える
「君!俺に逆らうとクビだぞ!」
「いいすよ?俺バイトなんで」
かっこいい……
「俺あんたの名前知らないけど
出てけよ」
尚志が言うと吉田は一歩下がった
自分の立場と状況を把握したみたいだった
「もう二度と触るな。出てけ」
そして吉田は出て行く
尚志……