最後の恋なら




俺は美羽の頭を撫でた



「美羽…俺が見えてたんだな」




俺はじっと美羽の顔を見つめる



すると




少しだけ美羽の顔がコクっと頷いた気がした




「頷いたね。美羽
今のわかった?」




「ちょっと頷いたのわかりました」




今俺が出来ることは



美羽に変な気遣いをさせないことだ





いつも通りに接してあげることが大事なんだと思った






そして次の日からだろうか



俺がカメラを回して美羽を撮影しだしたのは




美羽の1日の成長を記録しておきたかった




「美羽ーほらこれ
これね俺のおばさんからもらったやつなんだ
一緒に映るかー?」




カメラを反対に向けて二人で映るか



「いえーい!」



そして俺は美羽のほっぺにキスをする



すると美羽の顔が赤くなってるのがわかった



かわいいな照れてるのかな?


俺もだんだんと美羽の考えてることがわかってきた




そして数週間後



ほとんど食べなかったご飯も完食した



まだ上手く話せないし相変わらず一点しか見ていない美羽だけど


すごく嬉しかった




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