最後の恋なら




「もういいよ!私寝るから!」



と言って毛布全部を奪い取る茉愛菜さん




「俺が寒くなる!」



と俺も毛布を奪い取る



「返して!私の!」


「いや、これは世界中の物だ!」


「じゃああんたは宇宙人だから返して!」



毛布の引っ張り合いになる


そして心が折れたのは茉愛菜さんだった



「はあー疲れた…もう二人で使おうよ」



「…え?二人で?」



これは大丈夫なのか…?


「寒い中で寝るっていうなら毛布は返さないけどね」



「わ、わかりましたよ」



それも心が折れる



茉愛菜さんは「わかればいいんだよ」と俺の背中を二回叩いた



大丈夫だ何もないんだから




茉愛菜さんと同じ毛布に入る


入ったはいいけど茉愛菜さんの方には向けれない




「ねえ尚志それであったかいの?
もっと近づきなよ」



俺はこれ以上近いのはまずいかなと思った



茉愛菜さん的にも俺的にも




しかし



茉愛菜さんは自ら俺の方へと近づいてく





そして







< 156 / 187 >

この作品をシェア

pagetop