最後の恋なら




ほんとに目と鼻の先くらいだ




俺は茉愛菜さんが目を閉じてるのをいいことに



少しだけ見つめていた




茉愛菜さん……




こんなに近くで見たことなかった




俺はこんな茉愛菜さんに




いや、茉愛菜さんのためにも




ここで寝るわけにはいかなかった




少し時間が経つ




茉愛菜さんの呼吸が徐々に寝息に変わっていくところを見計らって



俺は毛布から出た




それから夕方まで



一人で考え事をする




まさかそんなことが……




そう思いながら茉愛菜さんとの思い出を振り返る




バイトの時手首を掴まれたり


美羽がコンビニに来た時に俺に厳しくしたり


そしてスポッチャ……



セクハラ親父の時






あんまり考えたくないけど



茉愛菜さんは






俺のこと好きなのかな……?





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