最後の恋なら




食器を全部片す茉愛菜さん



「いやーまた食べたいですねー
めっちゃうまかったし」




「こんなのでよかったらいつでも作るよ」



茉愛菜さんは食器を置いて戻ってくる








「そういえば茉愛菜さん」







「ん?」







「茂木って人覚えてます?」






そう茂木が言っていた茉愛菜とは




きっとこの人だ




俺と小学校同じだったんだから
中学校も同じなはず




茂木の兄貴とも一緒なはずだ





「茂木君って
なんか妙に私に付きまとってた人だけど
茂木君がどうかしたの?」




やっぱり茉愛菜さんだった




「茂木って俺の同級生でいるんですよ
その茂木の兄貴が茉愛菜さんに11回告白したんだけど全部断られたとかね」




「そんなされたっけな?
でも茂木君は覚えてるよ」









「茉愛菜さん結婚相手がいるって言って断ってたらしいじゃないですか」




俺が言うと



茉愛菜さんは少し黙った




あれ?ガチでいる感じ??



茉愛菜さんはまた悲しい顔をしながら言う




「結婚相手はもういないよ」



もうって




いたのかよ




「その結婚相手って…誰ですか?」




俺は恐る恐る聞いた




その後に衝撃が走った









「尚志だよ」







「え?」







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