最後の恋なら







「自分の気持ちに正直なってみたらさ
もっと尚志を好きなってたの
でも尚志は美羽ちゃんがいるから
私の正直な気持ちは尚志にとって迷惑なことだってわかってるから」





泣きながら言う茉愛菜さん



そしてまだ続く




「もしかしたら中学校で会えてたら
私たち恋人同士になれたかもしれないね」





それは何とも言えなかった



確かに茉愛菜さんを見たらきっと



また茉愛菜さんにわかりやすいアプローチしてたかもしれないな






「もう最悪だよ…
もっと…遅く生まれればよかった…
なんで3つも年上なの…!」




茉愛菜さんはそう言うと



さらに涙の量が多くなる


その泣き声に俺は耳を塞ぎながら



心の中で何度も謝った




きっと本人は謝って欲しくないんだろうけど




ごめんなさい





あの時の俺が幼すぎたんです











< 169 / 187 >

この作品をシェア

pagetop