最後の恋なら
茂木は俺が矢崎美羽のことを好きだということを知っている
まあわかりやすい俺ならバレてもおかしくないかな?
矢崎はおとなしくて
でも笑うと可愛くて
なぜかいつも気がつくと矢崎を見ていた
「尚志よーそんなに好きならメアドくらいもらっちゃえよ」
「無理だろ、喋ったことないし」
そうだ
俺は矢崎と喋ったことないんだ
今さら仲良くなんて出来ないだろ
「はい、いってらっしゃい」
茂木は俺の背中を思いきり押す
「ば、ばか!」
その勢いでまさかの矢崎のところまできてしまった
矢崎は友達と喋っていたようす
やべぇ、ちょー気まずい
「どうした?市川」
他の女子が俺に問いかける
よ、よし!やってやろう!