最後の恋なら




「あ、え…と矢崎…さん?」



緊張しながらも矢崎の名前を呼んだ



「え…?なに?」



すると俺の目を見て首を傾げる矢崎







「ごめん、なんでもない」






俺は逃げた



こんなの無理だよ!



臆病者ですがなにか?




「あ、うん」



矢崎は微妙な顔をして背中を向けた



最悪だ……


おいおいめっちゃ最悪じゃねえか!



もういい


全部茂木のせいだ



あとで金属バットで殴ってやる




「はっはっは!どんまい!尚志」



プツン!



パコーーン!!!



俺は茂木の頭を強く叩いた




金属バットじゃないだけマシだと思えバカヤロー!




最悪な第一印象だろう



てか何ヵ月か一緒だけど
初めて喋ったのがこんな内容ってひどい







< 5 / 187 >

この作品をシェア

pagetop