最後の恋なら
「あ、え…と矢崎…さん?」
緊張しながらも矢崎の名前を呼んだ
「え…?なに?」
すると俺の目を見て首を傾げる矢崎
「ごめん、なんでもない」
俺は逃げた
こんなの無理だよ!
臆病者ですがなにか?
「あ、うん」
矢崎は微妙な顔をして背中を向けた
最悪だ……
おいおいめっちゃ最悪じゃねえか!
もういい
全部茂木のせいだ
あとで金属バットで殴ってやる
「はっはっは!どんまい!尚志」
プツン!
パコーーン!!!
俺は茂木の頭を強く叩いた
金属バットじゃないだけマシだと思えバカヤロー!
最悪な第一印象だろう
てか何ヵ月か一緒だけど
初めて喋ったのがこんな内容ってひどい